日本の芸能人は政権批判をしない?厚切りジェイソンの発言に思うこと

2月19日放送のテレビ番組「ボクらの時代」の中で、アメリカ出身のタレント、厚切りジェイソンが、日本のお笑い芸人は政権の批判をほとんどしないと発言していたという記事を読みました。
私はこの番組は見ていなかったのですが、記事によると、厚切りジェイソンは日本とアメリカのお笑い文化の違いについて語り、その中で「アメリカは政権を題材にしたお笑いが多いが日本は政治ネタがほとんどなく、無難すぎる」と指摘したそうです。
日本でアメリカのようにあからさまに政治家を皮肉ったりすると、すぐにネット上で炎上したりするので、それが怖くて誰がどの政党を支持しているか、今の政策についてどう思うかなどといった話題を避けている、としたうえで、彼は圧力に負けて政治的な話題を避けるタレントの在り方に疑問を呈しています。
確かに、日本人はお笑い芸人だけでなくほかの芸能人でも政権批判をしているところをあまり見かけません。
いわゆる政治評論家や、それに類する立場にいる人がメディアにいる場合は別ですが、歌手やお笑い芸人や、いわゆる大衆に顔が売れている人の中で自らの政治的立場を明らかにしたり、社会問題に切り込むような発言をしたりする人をほとんど言っていいくらい目にしません。
私はこの記事を読んで、昔伊丹十三監督が、やくざを題材にした映画を撮影したことがきっかけで本物のやくざに襲撃された事件があったことを思い出しました。
その事件について書いていたとある雑誌の中で、「やくざやマフィアといった人々を題材にした映画やドラマは数多くあるが、例えばイタリアやアメリカなら、映画関係者がほんもののマフィアに襲われることなどない。あくまで映画は映画、あれは別物、と考えているから。しかし日本の場合、別物とはとらえられず実際に襲撃されてしまう」という旨の記事が掲載されていました。
海外と日本では捉え方が違うんだな、と思うと同時に、ちょっと怖くもなりました。
芸能人が政権を批判したりお笑いのネタとして扱えないのは、こうした日本の民族的気質のせいもあるかもしれません。
ナイーブで、何でも大真面目に捉えすぎるところがあると、大衆に向かって発言する側もやりにくい面もあるでしょう。
この日本人独特の繊細さ、ナイーブさはなかなか外国人には理解されないだろうなと思いました。
もちろん、世界的には理解されないであろう気質ですし、これから日本人が克服していくべき課題ではあるのでしょうが、そのハードルは高いと感じました。http://www.ap4.co/epiler600yen/